大規模修繕工事を進めるには、事前の準備が欠かせません。
しかし、管理組合の理事の方々が大規模修繕の知識を十分に持っているとは限らないのが実情です。このページでは、大規模修繕をご検討中の管理組合様に向けて、まず何から始めればよいのか、どのようなステップで進めていけばよいのかを、わかりやすくご紹介します。
山陽建材工事の大規模修繕の流れ

01
予備調査
工事に向けての情報収集
まずは大規模修繕工事に際して必要な情報を集めることから始めます。具体的には管理組合を通じて居住者の方々から室内への漏水やバルコニー防水の不具合などのヒアリングを行います。
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共用部の劣化
屋上や外壁、バルコニー等の共用部の劣化について、目視検査や居住者からのアンケートにより情報を集めます。
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室内の快適性
夏期の熱負荷や冬期のコールドドラフトなど室内環境の改善が必要であるかどうか情報を集めます。
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耐震性の確認
竣工図や構造図などを通じて予備調査を行い耐震診断の必要性を判断します。

02
建物診断
専門業者ならではの調査技術
次に、建物全体の劣化状況を把握するために建物診断を行います。共用部の劣化調査に加え、必要に応じて耐震診断や室内の熱負荷計算など、通常の大規模修繕ではあまり扱われない分野についても、専門的な技術でサポートいたします。
なお、熱負荷計算は神戸大学との共同研究事業として実施しています。
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共用部の調査診断
外壁のひび割れやタイルの浮き、屋上防水の劣化など共用部の調査を触診や精密機器により詳細に実施します。
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室内の熱負荷計算
開口部や躯体からの熱貫流量や内部発熱による熱量を測定し、熱負荷の原因要素を探ります。
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耐震診断の実施
現地調査や構造図を基に構造耐力を計算して建物の耐震性能を算出します。

03
基本設計
より精度を高めた改修設計
改修設計では、調査・診断の結果から得られたデータをもとに、精度の高い設計を行います。
建物の現況や劣化状況に応じて、最適な改修仕様を選定し、無駄のない工事計画を立てます。
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共用部の改修設計
調査診断に基づき、各共用部の劣化状況に適した工法を基本仕様にして改修設計を進めます。
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室内改修設計
建物の熱収支を見極め、熱的に弱い箇所を中心により効果的な改修案を検討します。
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耐震改修設計
耐震診断の結果を基に、意匠性、使い勝手、工期、費用等をあらゆる面から検討します。

04
実地計画
基本設計の具体化と、
基本設計をもとに、具体的な改修プランやお見積りのご提案を行います。あわせて、工事内容のプレゼンテーションや工事説明会など、着工に向けて内容をご理解いただくための機会もご用意しています。
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お見積り
精度の高い見積は高品質の施工につながります。積算・営業スタッフが相互チェックを図りながら見積書を作成します。
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プレゼンテーション
工事内容の他に、仮設計画や安全対策、品質管理、アフターサービスについても分かりやすくご説明します。
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工事説明会
工事中の注意事項を皆さまに周知いただくことで、工事を安全かつスムーズに進めることができます。

05
施工
徹底した管理で
現場代理人の主な役割は、安全管理・品質管理・工程管理ですが、マンションの大規模修繕においては、居住者の皆さまとの丁寧なコミュニケーションも非常に重要です。工事をスムーズに進めるうえで、この対応力が成功の大きなカギとなります。
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工程管理
計画工期内の完成を目指した効率的な作業の組み合わせと、建物の使用者の負担を最小限に抑える工程管理を実施しています。
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安全管理
建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)手法の導入により安全衛生水準の向上に取り組んでいます。
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品質管理
着工前の検討会から始まり、各工程内検査や品質パトロール、その他数々の検査により品質を確保する体制をとっています。

06
お引渡し・アフターサービス
アフターサービスは
建物の長寿命化のポイント
お引渡し後も、アフターサービス計画書に基づき、専属スタッフが施工箇所の定期点検を実施します。定期点検は建物の“健康診断”とも言えるもので、予防保全の観点からも重要な取り組みです。小さな不具合を早期に発見・対応することで、建物の長寿命化に大きく貢献します。
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専属スタッフによるアフター対応
共用部分について、保証期間に基づいて年次点検を行います。定期点検により施工箇所の状態を確認し、不具合の早期発見・対応につなげます。
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各住戸にアンケートを配布
各住戸に配布したアンケート結果を含めた手直しを実施します。居住者の声を反映した手直し対応で、不便や不満も丁寧に解消します。
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保証システムによる安心サポート
マンション計画修繕施工協会に加盟しており、工事完成引渡しまでの保証に加え、工事後の瑕疵に対応する保険(有償)への申し込みも可能です。

