管理組合の体制づくりと修繕委員会の設置

大規模修繕工事は専門性が高く、計画から完了までに2〜3年を要することもあります。そのため通常の理事会とは別に、諮問機関として修繕委員会を設置するのが一般的です。理事会の任期は通常1年ですが、修繕委員会は工事完了まで継続的に関与できる体制が望ましく、できるだけメンバーを固定することが重要です。人員が不足する場合には、理事の増員で体制を補うケースもあります。

修繕委員会設置のポイント

  • 01

    長期間の活動を見据え、明確な権限と役割分担を定めておく

  • 02

    適切な人選により、スムーズな合意形成や意思決定が可能に

  • 03

    専門的な内容も多いため、必要に応じて専門家のサポートを受ける体制づくりも検討を

理事会

修繕委員会

委員会のメンバー
  • 大規模修繕に関心の高い人
  • 建築や設備の知識を持つ人
  • 専門知識が無くてもマンションの状況をよく知る人
委員会の業務
  • コンサルタントや工事業者の選定
  • 工事説明会などの実施
  • 予備調査による住居者からの意見徴収
  • 工事中の各種打ち合わせ
  • 検査への立ち合い
委員会の権限
  • 委員会は理事会の諮問機関であるため決定権は理事会にある
  • 理事メンバーは委員会に参加するのが望ましい
  • 進捗状況や検討内容については、定期的に理事会へ報告すること

大規模修繕のパートナー選び

管理組合の体制が整えば、次にパートナー選びに入っていきます。設計監理のパートナーとして設計事務所などに改修設計と品質管理を依頼する場合が一般的ですが、施工会社に設計から品質管理まですべて任せる設計施工方式もあります。

種別 特長
設計監理方式 劣化診断や設計書(図面・仕様書)、見積内訳明細書の作成、そして施工監理(品質管理)を、施工会社ではなく設計事務所や管理会社に依頼する方式です。
設計施工方式 施工会社に設計から施工まで一括して任せる方式で、各社の提案内容を直接比較するのは難しいものの、それぞれの施工会社が建物の現況に応じた提案を行うため、実情に即した工事計画が期待できます。
種別 メリット デメリット
設計監理方式
(コンサルタント)
メリット
  • 設計/監理を一級建築士等の専門家が行うため、中立的なチェック体制が期待できる
  • 施工会社を別に選定するため、競争原理が働き適正価格で発注しやすい
  • 工事の品質確保につながる
デメリット
  • コンサルタント費用が別途発生する
  • 方針や仕様が専門家の判断に偏るリスクあり
  • 経験の乏しいコンサルタントだと、かえって管理組合の負担が増える可能性がある
設計監理方式
(管理会社)
メリット
  • 計画から工事完了までを一括で任せられるため、手間が少ない
  • 日常の窓口と工事窓口が一本化され、対応がスムーズ
  • 応対の煩雑さを軽減できる
デメリット
  • 信頼できる管理会社でないと不安が残る
  • 管理組合が主体的に関わりたい場合には不向
  • 判断や透明性に欠けるケースもある
設計施工方式
メリット
  • 一つの施工会社が調査・設計・監理まで一貫して対応
  • 準備段階から実施を見据えて進行できる
  • 競争入札によりコスト抑制が可能で、かつ企業姿勢も比較しやすい
  • 高品質・低価格な工事が期待できる
デメリット
  • 施工会社が一貫して対応するため、技術力や対応力の見極めがポイントになります
  • 適切な業者選定ができれば、品質とコストのバランスを取りやすい方式と言えます

設計施工方式に強い、
山陽建材工事のサポート体制

山陽建材工事は、設計から施工までを一括して行う「設計施工方式」において、数多くの実績を重ねてきました。
この方式は、建物の状況に応じた柔軟な提案と、スムーズな進行が求められますが、
私たちはこれまでの豊富な経験をもとに、確かな品質と納得のいくコストで工事を実現してきました。

お悩みや不安があれば、
まずはご相談ください

「どこから始めればいいかわからない」「施工会社選びが不安」といったお悩みをお持ちの方も、どうぞご安心ください。
山陽建材工事では、経験豊富なスタッフが連携し、調査・提案・施工・アフターまで一貫して対応いたします。管理組合の皆さまの立場に立って、できる限りのお手伝いをさせていただきます。
どんな小さなことでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ