赤外線サーモグラフィー
外壁のタイルやモルタルの「浮き」や「はく離」を非破壊で診断する技術
熱画像カメラを使って、外壁のタイルやモルタルの「浮き」や「はく離」を非破壊で診断する技術です。JAIRA(日本赤外線劣化診断技術普及協会)が定めるガイドライン(第二版)に基づき、赤外線カメラによって外壁表面の温度分布を解析し、健全部との温度差を利用して劣化箇所を識別します。
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01熱画像による精度の高い検出
タイルやモルタルの浮き部に温度変化が生じた範囲を赤外線サーモグラフィーで検出できます。
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02早期発見による剥落事故の防止
タイルやモルタルの剥離を事前に検出して被害を抑えることができます。
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03非接触・広範囲な調査が可能
足場やゴンドラを架設する必要がなく、広範囲な検査が可能で調査コストを抑えることができます。
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04多様な調査
外壁タイルやモルタルの剥離箇所の検出の他に、屋上からの漏水原因を調査するためにシート防水層の変温部検出にも利用することができます。
鉄筋探査
鉄筋位置やかぶり厚さを高精度に特定
鉄筋探査は、耐震補強工事や改修工事、機器の取付などで行うアンカー打込、コア抜き、ハツリ作業の前に、構造物内部の鉄筋や配管などの埋設物を事前に確認し、損傷や事故を防ぐための調査です。主に電磁波レーダ法や電磁誘導法を用いて、鉄筋位置やかぶり厚さを高精度に特定します。
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01多様な測定原理
電磁波レーダー法(RCレーダー)や電磁誘導法(フェロスキャン)を調査深度や目的に応じて使い分け可能。
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02非破壊検査
躯体を破壊することなく内部鉄筋の間隔やかぶり厚を検出できます。
環境測定(省エネ改修)
精密かつ効率的な環境測定
建物の省エネ改修を成功させるためには建築的要素(パッシブデザイン)と設備的要素(アクティブデザインの両面から検討する必要があります。空調エネルギー消費の原因となっている要素を両面から見極めたり、照明エネルギーや換気負荷を抑えるための検討を設備的要素から検討します。
Point
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01パッシブデザインによる改修
空調負荷を抑えるために自然通風を活かしながら、断熱材やLow-E複層ガラスを用いることで外皮性能を高めたり、ルーバーなどを取り付けることで日射熱取得率を抑えます。
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02アクティブデザインによる改修
パッシブデザインを第一に考えながら設備的手法を用いて改修します。より省エネ効果の高い空調機へ更新したり、換気負荷を抑えるために全熱交換器を取り入れると共にCo2濃度センサーによる外気導入量制御を実施します。

