中村 彦士

代表取締役 兼 営業本部長

中村 彦士

お客さまとの関係性も、
社内のチームワークも、
すべてが『信頼』で築かれます。

Real story

思い出すのは現場作業の準備をする父の姿。
勤めていた工事会社を退職して独立。自宅を拠点に防水工事を始めたのは中村が幼稚園に通っていた頃の話。一緒に働く職人さんにも自分の子どものように接してもらった。
家業を継ぐ。漠然と考えたものの、進学先は外国語大学。建築学科へ進まなかった中村に父は何も言わなかった。やがて就職活動の季節を迎え、将来について考えるようになった。世の中はバブル経済が膨張を続けている。華やかな業界や大手企業を志望する友人が多かった。目を転じると父の会社の従業員は15名。昔、かわいがってもらった職人さんたちもすでに50代、60代を迎えていた。
中村は建築の道に進むことを選んだ。まずは、大手デベロッパーに入社して新築のマンション販売を担当。入居されるご家族の笑顔が何よりも嬉しかった。
一方でコンクリート建物の寿命を伸ばす修繕工事。汚れる仕事だし、デベロッパーと比べるとスケールは小さいかもしれない。だが、人々が愛着を持って暮らしたり、学校で学んだり、会社で働いたりする場所をより長く価値あるものにしていく家業への想いは、年を追うごとに強くなっていった。
転職したのは、父の会社の取引先である防水材メーカー。商品の素材や特性、業界の商習慣や営業などを学んだ。山陽建材工事に『戻って』来たとき、彼は29歳だった。
数多くの営業と現場を経験して修繕工事へのイメージは大きく変わった。仕事の泥臭さは、仕事の奥深さだと気づき、1日1日が人間性と技術を高める機会だと知った。大規模修繕工事は、防水だけでなく、補修や塗装、タイル・シーリング工事などを複合的に行う。また、耐震補強や太陽光発電を含めた省エネ改修など、各事業のシナジーを意識した業務内容の拡大は社員のスキル向上と新たな仕事への興味を引き出している。
下請けから元請けへ。中村は山陽建材工事の舵を大きく切った。ひとつには利益率の向上という経営的側面から。そして、もうひとつは直接お客さまと会うことで自分たちの仕事が認められる実感と誇りを社員全員が持てるように。
中村が仕事をする理由。それは、お客さまと社員の信頼に応えるため。その一言に尽きる。